熟成寿司とは?
熟成寿司とは
一般的に「寿司」と聞くと、多くの方が“新鮮な魚”を思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、熟成寿司はその“新鮮さ”とはまったく異なる世界を持っています。
熟成寿司とは、仕入れた魚をすぐに使うのではなく、温度や湿度を徹底的に管理し、数日から数週間寝かせることで、魚の持つ旨味を最大限に引き出す技法です。
時間をかけることで、魚の中の酵素がたんぱく質を分解し、甘味・旨味・香りが増していきます。いわば、魚を「熟成」という工程で“熟成肉”のように変化させるのです。
ねざかなやでは、魚の種類や脂の質、季節によって熟成期間や処理方法を変えています。
血抜きや神経抜き、ドリップ管理、塩締め、昆布締めなど、魚に合わせた「仕事」を施し、一つひとつのネタに最適な熟成を行っています。
こうして生まれるのが、新鮮さでは決して出せない、深みのある旨味と香りを持った熟成鮨です。
また、シャリには赤酢を使い、力強い旨味を持つネタとの一体感を追求しています。
口の中でネタとシャリが溶け合い、ふわりと立ち上がる香りと余韻こそが、ねざかなやの熟成寿司の真髄です。
「熟成」とは、魚に新たな命を吹き込む“第二の鮮度”。
時を重ねた旨味が生み出す、唯一無二の味わいをぜひご体験ください。
